『きいろいゾウ』を読みました。
西加奈子の小説は本間に面白いな…と、しみじみ思うよ。
例えるならば、江國香織の小説をベースに、笑いの要素と、関西弁と、少しばかりの謎を入れ込んだ感じかな。
どの本にも、登場人物の過去について、何かしら謎がついてまわるのですが、それが明らかになっていく課程が上手いっ…!
じわじわくるんだよなあ!
あと、この作者の感受性の高さは、ずば抜けてると思う。
どれだけ、わたしと(物語との)波長が合い、共感が出来たとしても、この文章は書けへんな…。
今持ってるもの、全部絞り出して、おからみたいになっても、書けへん。
だから、すごいねん。
どんな人間も、光と陰の部分があって、常にその2つは共存しているのだと感じる。
それを、見せるか見せないか、忘れるか忘れないか忘れられないか、もう、結局は、そんだけなんよなあ。
ええ本でした。
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